築38年集合住宅のリフォーム
この夏は、母校入船北小学校のDIYワークショップと平行して、築38年の集合住宅のリフォームの仕事がありました。
以前、この家には60代のご夫婦が住まわれていて、昨年リフォームのご相談に載らせていただきましたが、残念ながら、工事には至りませんでした。
ところが今年に入り、娘夫婦様がこちらのお住まいを購入することになり、再びご相談に載らせていただくことになりました。
今回は5歳と2歳のお子様を含めた4人家族、子育て世代のリフォームです。
同じ家でも、住み手が違うと、全く違うリフォームになることを実感しました。
リフォームをさせていただいた場所は、2,3階住居のうちの2階部分。
玄関、廊下、洗面所、浴室、キッチン、リビングと、玄関に面した和室の、押入れ撤去と畳の表替え、という内容でした。
お客様のご要望は
・なるべく自然素材を使いたい。
・和の雰囲気も好き。
・使える物は生かしたい。
・キッチンとリビングとの間に段差を作りたい。
・対面キッチンにしたい。
リビングや洗面所などの扉は、お客様の要望もあり、既存の扉をそのまま生かしました。
壁は左官を希望され、予算的に非常に厳しいので、「DIYで行う」ということになり、材料代だけ、リフォーム費用の中に確保させていただきました。
そして、キッチンでは、コの字型から対面型にすることと
「IKEAのキッチンを入れてるのが夢でした~♪」という夢をかなえられるように、IKEAを検討しました。
IKEAのキッチンは、以前別のリフォームでもやったことがありましたが、
その時は組み立ても全て同じ施工業者で行い、かなり苦戦していました。
「IKEAキッチンの組み立ては大変!」というのが業界の中で浸透しているようで、
今回のキッチンはIKEA専門の施工業者さんに依頼しました。
施工する業者が複数になると、どこまでが各業者の工事範囲か、というのがわかりづらくなります。
今回は特に、キッチンと洗面台をIKEAで選び、水栓、ガス機器、レンジフードは施主支給品で別途手配した物を取り付けていただく、という混み入ったことを行ったので、さらに大変になりました。
一つずつの商品の単価は安くなりますが、納期に間に合うように注文していただけるか、選んだものがちゃんと納まるのか、など管理の手間が膨大に増えるので、今後の検討課題になりました。
IKEAのキッチンは内容を変更したい時に、その都度お店に出向かないといけないので、
本当にこのキッチンを入れたい!という強い気持ちがないと大変です。
今回は、お客様のがんばりがあって、キッチンを含めとてもステキなお部屋が完成しました。
リビングに面したカウンターはナラの集成材。IKEAで安くなっていたので購入し、大工さんに加工してもらいました。
こういう思わぬ”お買い得”も時々あります。
コーナー窓には障子を入れました。中からはもちろん、夜に外から見るととても雰囲気がいいです。
玄関から廊下、リビングへと続く床には、阿波桧の無垢フローリングを使用。廊下側は直貼り用で、リビングは2重床で遮音しています。
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